研究室で継続的に関わっている気仙沼市小泉地区に短期滞在をしてきましたので、地区の現状とともに報告します。研究室では、森先生を中心に被災直後から集団移転計画に携わり、住民ワークショップを多数行うなど、地域の方々とともに計画を進めてきました。僕は、昨年度から研究調査で住民の方々のお世話になっています。
移転地では多くの方々が生活を実際に始めていました。僕が初めて地区を訪れたのは昨年5月で、ちょうど宅地の引き渡し時期でした。その頃から自宅が建ち上がっていく様子を間近で見てきたこともあり、生活感が出てきた宅地の様子を見ると感慨もひとしおでした。また、住民の方々が庭の手入れをしたり、ベンチで談笑したりする場面もいくつか目撃することができました。
住民の方々にとって、移転地での生活までの道のりはとても険しく、長きにわたるものだったと思います。移転された方々のどこかほっとされているような表情からも、その気苦労が伺えた気がしました。しかし、移転はゴールではなく新しい生活のスタートであり、これからも多くの課題やチャレンジがきっとあることだろうと思います。住民の方々が歩んでいく今後の道のりにおいて、少しでも役に立ち、その道をともに歩いていけるよう、精一杯努力していきたいと強く思います。
D1 坪内
宅地引き渡し時期の様子 生活が始まった移転地の様子
(2015年5月24日撮影) (2016年5月15日撮影)
手が加わり始めた庭の様子 公営住宅を見ながらの談笑
多くが空室になった仮設住宅 移転地でも継続的に運行する移動販売車
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