阪神淡路大震災から19年目となる神戸で建築学会近畿大会が行われました。メインテーマは「再生—未来へつなぐ—。」
東日本大震災、まだ終わっていない阪神淡路大震災、そして未来の災害に対し、今何を考え行動しているのか、これからどう向き合っていくのかといったテーマが多く、深く考えさせられました。我らが森先生・野村先生も災害研究のパネルディスカッションに登壇していらっしゃいました。
学生は、オーガナイズドセッションで口頭発表した者が多く、留学生も多い中、質問に対し熱心に受け答えする様子が印象的でした。
また、大会3日目には、神戸・淡路島の建築を見て回りました。
神戸では、震災メモリアルパーク・人と防災未来センターを見学し、大震災をほんの少しだけ実感し、淡路島では洲本図書館・本福寺・淡路夢舞台と安藤建築を中心に見学しました。
人間と建築、それぞれの関わり合いの中で、他でもない自分に何ができるのか。そんなことを痛感させられる日々でした。
M1 坪内
左:穏やかな晴れの日に、1995年1月17日を背景に見る「生きてこそ。」当たり前のありがたみを実感しました。
上:震災遺構と復興後の高速道路。
ツアー中一番のお気に入り(本福寺階段下)。井戸の底から空を見上げるような絶妙なスケールで、ひっそりした気持ちになりました。
左:紡績工場をリノベーションした洲本図書館。こぶりながらも天井高や中庭の使い方に設計者の配慮を感じるよい図書館でした。
中:本福寺アプローチ。安藤建築はやはりアプローチがよく、空間をドラマチックにしています。
右:本福寺とはうってかわってスケールの大きい夢舞台では、安藤建築に見られる様々な要素が目白押しでした。
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