2025年2月末に供用開始予定の札幌市中央区複合庁舎に、北大から森先生と学生17人に加え、札幌市立大学の坪内先生・B4学生1人の計20人で視察に行ってきました。
中央区複合庁舎は、中央区役所の他に保健センターや区民センター等が含まれる施設となる予定です。
まず担当者の方々から、PFI事業や設計内容についての話をお伺いしました。PFIは授業でも学びましたが、実際に仕事に携わっている方々の生の話を聞くことで、学生にとってより理解が深まったと思います。また、設計について、北海道でよく使用されている下見板張りをイメージした外観の説明や、実際のプランについての説明を受け、この後実際に現場を見学する際の事前知識を十分に得ることができました。
現場見学では、まず最上階まで階段で上がり、順に降りていきながら建物ができていく様子を見学させていただきました。
天井が覆われ切っていない最上階から下に降りていくにつれ、天井の配管設備や間仕切り、内装等が表れて建物が完成していく様子は非常に分かりやすく、また感慨深かったです。
見学の中で筆者の印象に残っているのがエスカレーターの据付工事の現場です。
普段何気なく使用しているものの作り方を見ることができるのはとても貴重な機会でした。
地下の免震装置も見学させていただきました。
地震の多い日本で免振装置は非常に重要な設備です。教科書等で知識はありましたが、実際に説明を受け見学させていただくことで、より理解が深まりました。
最後に説明と見学を通して、質問をさせていただきました。
学生からは、実際に施工するときに大変だったことや、北海道の冬季ならではの現場について、また斜めにカーテンウォールを取り付けることの難しさについて質問が出ました。実際の施工現場を訪れ、働いている方々にお話を聞くことで、より施工に対する解像度が高まったと感じます。
ご説明いただいた大成建設、日本設計の皆様、そして見学させていただいた施工現場の皆様。
お忙しいところ貴重な機会を設けていただき、本当にありがとうございました。
M1 黒田
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