人間・環境学会(MERA)の大会と、研究会に出席しましたので、報告いたします。
今年は18日(土)に大会、翌19日(日)に研究会が開催されました。研究会は「住宅再建の「いま、ここ」から再考する—復興をめぐる個人と地域の選択と変容—」をテーマに、建築計画学に加え、地理学、建築史や社会学を専門とする先生方をお招きしての議論が行われました。私は学会の会員ではありませんが、 先生方や先輩方の研究や関心に触れる機会となればと思い、参加を決めました。
森先生からの趣旨説明の後、矢ケ崎先生、坪内さんから防災集団移転促進事業に関する話題提供がありました。次に指定討論者としてお招きした岡村先生、西野先生、モデレーターの岩佐先生を交えた討論がありました。
矢ケ崎先生のお話を通して、地縁に基づく住民の連帯感やリーダー的人物の存在が、意思疎通を促し、速やかな移転事業に結びついたことを再認識しました。一方で地域社会学を専門とされている西野先生のお話を通して、コミュニティーの強調が、排除の論理につながる可能性について考えさせられました。また、近代化とともに変容してきた自治組織のあり方について整理を行った岡村先生のお話は、「いま、ここ」を相対化する上で、興味深く感じられました。 先生方、坪内さん、ありがとうございました。
趣旨説明を行う森先生 話題提供を行う坪内さん
余談ですが、研究会の前日には、当研究室出身の岡本君が大会の口頭発表に臨み、見事「人間・環境学会大会発表賞」を受賞しました。おめでとうございます。
表彰式の様子(右端:岡本君)
M2 大伏
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