東日本大震災から7年目を迎える気仙沼市小泉地区に滞在して参りましたので報告いたします。
今回の滞在の目的は、多くの住民の方々が新しい移転地での生活を始めておおよそ1年が経ったことを受け、住民の方々が移転地をどのように利用しているか、また、現状の生活に対する意識や評価などをプレ調査的に把握することでした。
移転地を実際にみてまわっていくと、外周道路を周回しながら散歩するお年寄りの方がいたり、宅地の中央に計画された緑地帯を突っ切って通学している小学生がいたりと、多くの住民の方々がワークショップで丁寧に検討されてきた歩車分離の計画を使いこなしているような印象を持ちました。
一方で、住民の方々にお話を伺うと「緑地帯をもっと活用したいがどうしてよいかわからない」といった声もあり、今後に向けた使いこなしの課題があることも把握できました。
3/5(日)には地区の拠点となる集会所も開館し、小泉地区におけるまちづくりも新たなステージに向かいつつあるように思います。僕自身は、移転後のこの数年間が未来に向けた基礎づくりの時期であり、将来のまちの姿を左右する大切な時期だと考えています。10年後、20年後に小泉地区が年月を重ねた豊かな地区になっていることを願い、そのためのサポートを今後は誠心誠意行っていきたいと思います。
D1坪内
住民の方々による移転地の使いこなしの様子
集会所の落成式 2017.3.11 14:46 避難場所に集まる地区住民の方々
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