日本都市学会大会に参加し、研究発表を行ってまいりましたので報告いたします。
日本都市学会は、建築計画や都市計画はもちろん、地理学、社会学、経済学、法学など、「都市」に関心のある研究者が一同に集まる学際的雰囲気の強い学会です。僕が発表を行ったセッションでも、全体7編の内、建築分野からの発表は野村先生と僕の2編でした。
発表については、異なる分野が集まる学会の性格もあるのか、発表時間は18分、質疑応答が7分と1名につき25分もとってもらえるのが特徴でした(比較の参考として、日本建築学会の発表時間は発表5分、質疑応答3分の合計8分です)。
僕の研究は、社会学などで多く用いられる方法論や方法を前提にしています。社会学自体は、普段常識とされていることや無意識に行われていることに「?」を投げかける学問です。僕の研究もそういった常識や無意識を疑うような姿勢を強く持っているため、発表を正確に伝えるためには、問題意識や研究の前提を伝える必要があります。
しかし、普段の学会発表では、時間の制約上そういった問題意識や研究の前提を発表することはできません。その点、今回の大会は発表時間が長かったので、そういった部分も含め一連の研究の流れをくまなく発表に盛り込むことができ、質疑応答では有意義なディスカッションを行えました。
さらに、他の発表者の発表についても共感できることが多かったです。
他のプロジェクト等の合間を縫って参加した学会でしたが、結果的に実りの多い大会となりました。
D1 坪内
学会参加に加え、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」への視察も行いました。
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