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輪読会 #2:ケアと建築 2020年5月28日

更新日:2023年2月19日


 

今年度第2回目の輪読会を開催しました。


第1回目の輪読会はZoomで行いましたが、前回のブログで言及しているように、気軽な発言が生まれにくいという印象を受けました。そのため、今回は3密(密集・密閉・密接)を避けたオフライン環境で開催しました。


今回のテーマは「ケアと建築」で、下記の題材をもとに意見を交わしました。


・ 宮崎 崇文, 三浦 研:共用空間における他者の行為が認知症高齢者の無為に及ぼす影響―表情測定による間接的交流に関する研究 その1(2015)

・NHKスペシャル:認知症の第一人者が認知症になった(2020)


参加者全員でNHKスペシャルの映像を視聴しました。GHを提唱した研究者自身が、認知症となりGHへの利用者になった際の発言や、患者の家族の心情などは私たちにケアの現状を断片的ではありますが示してくれるものでした。視聴後の意見交換では、現状の空間やプログラム計画とリアリティの分離に関する指摘がありました。また、従来の認知症患者が集まるといったグルーピングでなく、今後はあらたな人々の集い方が生まれるのではないかという意見が出ました。


短時間ではありましたが、皆の顔をリアルな環境でみれたことはとても良かったと思いました。

間合いや表情、声の微妙な抑揚などオンラインでは薄らいでしまう部分を久々に体感し、不要不急の気軽なコミュニケーションの大切さと、それが日常にあった日々を思い出しました。


札幌もあたたかくなり密をさけた屋外で快適に過ごせる季節になりましたが、冬が来たら屋外での実施も出来なくなりますね。


M2 安間



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